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菌血症🦠

 本来は無菌である末梢血管中に細菌が侵入した状態を菌血症と呼びます。歯科治療における菌血症は、抜歯やスケーリング(SRP)時などの観血処置を行った際の創傷部などから細菌が血管内に侵入し、全身に拡散する一過性のものです。細菌は高速で全身を循環し、多くは肝臓で処理されるため、感染症を引き起こすことはありません。しかし、全身疾患や免疫応答の低下がある場合、人工心臓弁や人工関節を使用している場合には、稀に細菌性髄膜炎や感染性心内膜炎などの合併症を引き起こすリスクもありますので、患者さんの健康状態を把握した上で対応することが重要です。

原因:歯科の場合は、ブラッシング時、スケーリング時、抜歯等の観血処置を行った際。

症状:ふるえ、悪寒、発熱、脱力感など。

2024年07月30日
皮下気腫🌬️

 多量の気体が、皮下または筋膜の間(疎性結合組織内)に貯留することにより偶発的に生じます。感染症ではないので自然治癒しますが、状況によっては抗生剤の使用も選択されます。

*疎性結合組織:体の諸構造をゆるくつなぎとめている組織。皮膚や粘膜の下、血管や神経の周囲、腺の周囲など、全身に広く分布している。

原因:エアーシリンジ、エアータービンなどによる送気圧入、根管洗浄時の過酸化水素水の使用。呼気圧変化による鼻腔、上顎洞、口腔からの空気。

症状:患部を中心とした突発的な、び慢性の腫脹と鈍痛、耳の違和感など。

2024年07月30日