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歯周基本治療🦷(2)スケーリング🧑‍⚕️

 スケーリングはスケーラーと呼ばれる器具を使い、歯面や歯肉溝・ポケット内の歯根面に付着したプラークを除去します。また、歯石がある場合はそれも除去します。歯石は歯に付着したプラークが除去されないまま、長期間堆積し、唾液の成分によって石灰化した沈着物です。歯石自体には強い病原性はありませんが、その表面が粗いため新たなプラークが付着しやすく炎症の原因となるので取り除かなければいけないのです。

スケーリングは歯科医師や歯科医師の指示を受けた歯科衛生士がおこないます。スケーラーを歯面に当て、プラークや歯石をカリカリと剥がして落としていきます。近年は、超音波を利用して汚れを取り除く「超音波スケーラー」や圧縮した空気を使って振動を起こす「エアスケーラー」などを併用して除去している歯科医院も増えています。いずれの方法でも歯石やプラークを残さず取り除くことが一番大事です。つまり、処置をおこなう歯科医師や歯科衛生士の技量が重要ということになります。

たとえ口の中全体が歯周病であっても、スケーリングは通常、一度にはおこなわず、上下2回程度に分けておこないます。一度にたくさんの歯の処置すると、炎症の強い部分は、ブラッシングがしづらくなったり痛みを感じたりするためです。

2024年09月20日