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・歯周組織再生療法の3つの方法

 現在、行われている歯周組織再生療法は「GTR(Guided Tissue Regeneration)法」や「エムドゲイン」、「リグロス」を使用する方法の3つです。それぞれの治療法を紹介していきましょう。

【GTR法】

 GTR法は特殊な「膜(メンブレン)」を使っておこなう治療法です。手術で歯肉を開いて歯周ポケット内にあったプラークや歯石を取り除くと、歯周病により破壊され、凹んだ状態の歯槽骨があらわれます。

 歯周病の原因であるプラークと歯石が取り除かれると歯周組織(歯肉と歯槽骨など)は治癒しようとします。しかし、歯根膜やセメント質、歯槽骨よりも歯肉の増殖スピードのほうが圧倒的に速いため、歯肉上皮由来の細胞で修復が完成してしまいます。歯槽骨があったはずの隙間を歯肉が埋めてしまい、骨が再生されるスペースがなくなってしまいます。

 そこで人工膜(GTR膜)で壁を作り、歯と失われた歯槽骨の間のスペースを保っておきます。膜で覆われたスペースに歯肉は入ってくることができないため、その部分に歯根膜や歯槽骨など失われた歯周組織が再生されます。

2024年11月29日