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歯周病治療の流れ②

 ・最も大事なのは歯周基本治療②

 

 一通り処置が終わったら、治療効果を確認するために歯周ポケットの深さを再度計測するなどの検査をおこないます。根面の汚れがしっかり取り除けるまで治療とこの検査を繰り返します。軽度の歯周炎までならこれらの基本的な処置で歯肉の状態はかなりよくなります。

 

 炎症がおさまらなかったり、歯周ポケットが浅くならない場合には次の段階として、歯周外科治療に移行します。歯周外科治療では主にフラップ手術をおこない、歯肉を歯根面から一度剥がしてプラークや歯石を取り除き、歯肉を元に戻し、歯肉が安定するのを待ちます。歯周組織の再生が期待できる場合は歯周組織再生療法をおこなうこともあります。

 

 なお、すべての治療が終わったら一段落となりますが、歯周病治療そのものはこれで終わりではありません。歯周組織が改善しても、時間の経過とともに再びプラークや歯石が沈着して、歯周病が再発するリスクが高まるからです。

 

 このため、定期的に歯科医院を受診して「メインテナンス」を受けていただく必要があります。メインテナンスでは、セルフ・ケアでは落としきれないプラークや歯石を除去し、歯周組織の状態を検査することで歯周病を予防していきます。

 

2024年06月28日