BLOG

歯周病治療の流れ

・最も大事なのは歯周基本治療

 歯周病治療の大きな流れは「動的治療」と「メインテナンス」です。

 両方とも歯科医院で行う治療に含まれています。動的治療の中身は検査(X線撮影、歯周組織検査、写真撮影など)、歯周基本治療(ブラッシングのやり方指導、スケーリング、ルートプレーニングなど)、歯周外科治療(フラップ手術や歯周組織再生療法)です。

 歯周病の原因は、歯に付着した細菌の塊である「プラーク」です。プラークを取り除かなければ、歯周病の進行を食い止めることはできません。そこで治療の第一ステップは、プラークを自分自身で除去できるようなブラシの選択ややり方の指導に始まり、プラークが唾液の成分などで固まってできた歯石を取り除くことに主眼をおきます。これは「歯周基本治療」と呼ばれるものです。歯周基本治療は歯科医院でスケーラーという器具を使って、歯の表面に沈着した歯石を除去することを主眼としています。これはスケーリングという処置で、主に歯科衛生士がおこないます。続いて歯肉の下のザラザラした棍面をなめらかにすることをルートプレーニングといいます。こうすることで汚れが再び付着しにくくなるだけでなく、歯肉と棍面がぴったりくっついて、歯周ポケットが浅くなる効果が期待できます。

2024年06月21日