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歯周病と糖尿病との関係①

🔴糖尿病

 

糖尿病があると歯周病が悪化、重度の歯周病があると糖尿病が悪くなる

 

 糖尿病は歯周病との関連について最も研究が進んでいる病気の一つです。糖尿病があると歯周病が進行し、歯周病があると糖尿病が悪化するというように双方向に影響します。このため、歯周病は網膜症や腎臓病、神経障害などの合併症とともに、糖尿病の六番目の合併症とされています。医師が参照する診療ガイドラインをはじめ、患者さんが利用する「糖尿病連携手帳」にもしっかりこのことが明記されています。

 

 糖尿病があると歯周病が悪化する原因の一つは、肥満など、メタボリックシンドロームの人の脂肪組織から多く分泌される「アディポカイン」という生理活性物質です。このアディポカインの産生が亢進させる物質が放出され、これが全身を軽い炎症状態に至らせるとともに、歯周組織の炎症も悪化させます。

 

 また、肥満度はそれほど高くなくても重度の歯周病を持っている人は、からだの炎症反応が高く、炎症性サイトカインが肝臓などの臓器や筋肉などがインスリンを使っておこなう糖の代謝を妨げ、インスリン抵抗性の状態を作り出していることも示唆されています。

 

 

2024年02月17日