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・洗口液を使って化学的プラークコントロールをおこなう🫗

 殺菌成分を含む洗口液にはバイオフィルムが歯や歯肉に付着することを抑制する効果と歯肉炎予防効果が期待できます。ブラッシングと併用することでセルフ・ケアの効果を高めることができます。

 セルフ・ケアに洗口液を加えることの効果については多くの研究報告があります。29件(対象者5000人以上)の報告を分析したところ、ブラッシングと歯間ブラシまたはデンタルフロスを行ったグループで、プラークの除去効果が有意に高かったという結果が得られています。

 殺菌成分を含む洗口液は歯面やプラーク(バイオフィルム)の表面に付着して作用するタイプ(イオン系抗菌剤)と、プラーク(バイオフィルム)の深部へ浸透して作用するタイプ(非イオン系抗菌剤)に分類できます。洗口のタイミングや回数は製品に記載されています。

 ただし、繰り返しになりますが、洗口液だけではプラークは除去できません。一番大事なのは丁寧なブラッシングを中心とした機械的プラークコントロールで、洗口液はここれらの効果を引き出す補助的なものという位置付けです(洗口液で歯周病が治ることはありません)。洗口液だけで済ませることがないようにしましょう。

【歯面やプラーク(バイオフィルム)表面に付着して作用する薬剤】

グルコン酸クロロヘキシジン(CHX)

塩化セチルピリジニウム(CPC)

塩化ベンゼトニウム

【プラーク(バイオフィルム)深部へ浸透して作用する薬剤】

ポピドンヨード

エッセンシャルオイル

2025年11月22日