・人工物だから、歯周病にならないのでは?は間違い
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インプラント治療後に注意しなければならないトラブルの代表がインプラント周囲炎です。インプラント周囲炎は、天然歯で起こる歯周病と同じように、歯周病によってインプラントの周囲の歯肉に炎症が起きたり、インプラントが埋入されている歯槽骨が破壊されるものを言います。
「インプラントは人工物だから、歯周病にならないのでは?」
と思っている人がいますが、それは違います。インプラント体は歯槽骨と結合し、インプラント上部の周りには歯肉があります。インプラントは人工物ですが、支えている周りの環境は天然歯とよく似ているからです。
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また、歯周病の原因となるプラークは、人工の歯やそれを支えるアバットメント(支台部)、インプラント体のいずれにも付着します。このため、清掃ができていないと歯周病菌が繁殖し、歯肉や歯肉の奥に入り込み、歯周病と同じようにインプラント周囲の組織を破壊していくのです。
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