おはようございます!今朝の久留米市は、過ごしやすい気持ちのいい秋晴れの朝になっています!週末は天気がいいみたいですが、夜からはかなり冷え込んで来るみたいですので、服装には注意して外出されてください!
木曜日の夜は、診療終了後に「平成29年度久留米市医療安全対策研修会」に参加してきました。場所は最近できた久留米シティプラザ ザ・グランドホールで行われましたが、私は、初めて訪れたのですが、すごく立派なホールでした!内容も我々医療従事者が常に、感染対策に気をつけて従事して行かなくてはならないことを改めて確認させられる内容でした。
「歯周病が引き起こす全身病」
(早産低体重児出産)
歯周病は、出産に悪影響を与えることもわかってきました。1996年に初めて「早産の危険因子の一つ」という研究報告が発表されて以降、各国でおこなわれてきた多くの研究を解析した結果、重い歯周病にかかった女性は早産や低体重児を産むリスクが、かかってない人の3.57倍になることが示されています。
早産や早産低体重児出産のリスクとして喫煙や高齢妊娠がよく知られていますが、細菌性膣炎などの細菌感染もリスクの一つ。歯周病も感染症なので、歯周病にかかった歯周組織が作り出す炎症物質が血液中に入り込み、子宮頸管を柔らかくし子宮を収縮させて早産しやすくさせると考えられています。また、歯周ポケットから血液中に入り込んだ歯周病菌の毒素が子宮などに流れ着き、直接悪さをしている可能性もあります。ただし、歯周病を治療すると早産や早産低体重児出産のリスクを減らすことができるかどうかは意見が分かれており、まだ明らかな結果が出ていません。
なお、妊娠中はつわりで食事が不規則になったりブラッシングが不十分になったりする上に、胎盤で作られるホルモンの影響で歯周病菌が増殖するため、歯周病が悪化しやすくなります。妊娠する前に歯周病をしっかり治しておきましょう。