「歯周病は感染症!こんなふうに進行する」①

 歯周病菌は空気が大キライ

 

 歯周病とはいったいどのような病気なのでしょうか?

ひとことで説明するならば、歯そのものではなく、歯を支えている歯槽骨や歯肉などの歯周組織が細菌に侵され、破壊される感染症です。歯周病の原因になる細菌はわかっているだけでも100種類以上あり、これらをまとめて「歯周病菌」と呼んでいますが、このうちによく見られるポピュラーなものは10種類ほどです。

 

 

 人それぞれ原因となる歯周病菌は異なり、一人一種類ではなく、いくつかの歯周病菌が関わっているといわれています。

 

 歯周病菌の最大の特徴は、空気が大嫌いな「嫌気性菌」だということです。むし歯も歯周病と同じ感染症ですが、虫歯の主な原因となるミュータンス菌は空気が好きなので、歯の表面など表立ったところで活動しています。一方、歯周病菌は、空気が届きにくい歯と歯肉のわずかなすき間を好み、ここから奥に入り込んでジワジワと勢いを増していきます。

 

2017年08月17日