歯周病と誤嚥性肺炎🫁

 誤嚥性肺炎は、誤嚥にともない口の中の食べ物や唾液などが病原菌とともに気管内に入ることで起こる肺炎です。高齢者の肺炎は死亡原因の上位であり、その多くが誤嚥性肺炎です。原因となる菌には、口の中の歯周病菌も含まれることがわかっています。

 

 また、Pg菌によって白血球から産生される炎症性物質は気管の粘膜を損傷させることで、これらの肺炎の原因菌を付着、増殖させやすくすることがわかっています。

 

 一方で、歯周基本治療や口腔ケアは誤嚥性肺炎の予防に効果があります。全国11ヵ所の特別養護老人ホームの入所者を対象にした調査で、2年間にわたり口腔ケアを継続した群では肺炎の発症率が11%(対象群では19%)と、その効果が明らかになっています。

2024年04月02日