犬の8割近くは歯周病予備軍。飼い主とうつし合っている可能性も!

犬の8割近くは歯周病予備軍。飼い主とうつし合っている可能性も!

 

 歯周病は人間だけではなく動物にも発症する病気です。とくに犬には歯周病が多いことが明らかになっています。780匹の犬の「歯科検診」の結果を分析したところ、76.3%に歯垢や歯石の沈着といった「歯周病予備軍」と言える症状が見つかりました(アニコム損害保険会社調べ)。ペットも高齢化が進み、歯周病の発症率が増えているのです。

 

 

 

 では、犬猫の歯周病は人間の歯周病とは別物なのでしょうか。実は人間の歯周病菌と同一の歯周病菌が犬の口から検出されたという報告もされています。ペットと飼い主で歯周病菌を相互にうつし合っている可能性も考えられるということなのです。人間が食べ物を噛みちぎってペットに与えたり、ペットが人間の口を舐めたりといった行為が、歯周病菌の感染経路になっているのかもしれません。なおペットは「歯垢が歯石に変化するスピードが速い」「ブラッシングが難しい」「痛みや違和感を自分で訴えられない」といった理由から、人間よりも歯周病が重症化する傾向にあります。

 

 

(まとめ)

 

犬の「歯科検診」で、76.3%に歯垢や歯石の沈着といった「歯周病予備軍」と言える症状が見られた。

 

人間の歯周病菌と同一の菌が犬の口から検出されたという報告も。

2017年07月19日