歯周組織再生療法

・垂直性の骨吸収が対象になる

 治療ができるか、できないかを決めるもう一つの基準として、残っている歯槽骨の形がどのようになっているかによります。歯槽骨の破壊は歯に沿って縦方向に破壊されている「垂直性の骨吸収」と横方向に破壊されている「水平性の骨吸収」の2タイプがあります。

 歯周組織再生療法の適応になるのは「垂直性の骨吸収」です。現在の治療法は残っている歯根膜などからの細胞に働きかけることで再生をうながすため、水平性の骨吸収に対しては再生をおこなうことが難しいのです。

 このほか、治療ができるかどうかを決める要素として、歯を支えている歯槽骨の状態や根分岐部病変の重症度などがあります。これらを総合的に判断し、治療効果を検討します。

2024年11月22日